2011年に北京と上海を結ぶ中国版新幹線とも言える高速鉄道が華々しく開通した。しかし直後に衝撃が走った。同年7月23日に浙江省温州郊外で落雷による停電で線路上に止まっていた列車に高速鉄道が追突し脱線、4両の車両が高架から落下しするという歴史的事故が発生。30人以上の死者をだす大惨事となった。
もともと中国の高速鉄道は、世界各国の鉄道技術を寄せ集めで作ったもので、安全性に問題ありなどと言う意見は一切無視して開通されたのだ。まさしく起きるべきして起きた事故と言わざるを得ない面を持っていたのだ。
さらに、事故の直前に高速鉄道開発のトップにいた劉志軍鉄道部長らによる40億とも言われる巨額の汚職事件が摘発されたことによって、社会からは指弾され、鉄道投資は大幅に減額。一部の鉄道工事が資金不足で停止された。
鉄道事故と汚職事件によって減額されていた鉄道投資に、2012年8月から増加の兆しが現れた。8月初旬にはインフラ部分への投資額を4700億元としていたが、同下旬には4960億元に上方修正。鉄道関連全体の投資額は、減額される前を超える6100億元にもなる計画がされている。
しかし問題はそれだけではない。高コストの開発費用がたたり、北京~上海線を除き黒字な路線はほとんどないのだ。つまり、いくら鉄道を作れども赤字額が増えていくということだ。かつての日本の国鉄のように、巨額の投資をした結果、財務体質は悪化し、総資産に占める夫妻の比率は60%を超えるようになっていくことだろう。