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2000億円のプロジェクトが中止に

2012年7月28日、江蘇省の南通市内の啓東地区で抗議デモが行われた。このデモは王子製紙が2000億円を投資して、啓東から100キロメートルも離れた王子製紙の工場から海への排水パイプライン建設に反対するデモで、南通市政府に押しかけたデモ隊が庁舎に乱入。啓東地区のトップをつるし上げた上に、衣類まで剥ぎ取るという1966年から10年にわたって行われた文化大革命当時のような行為に及んだ。

その結果、南通市政府は排水パイプライン建設計画の取り消しを宣言。王子製紙は計画の見直しをすることになってしまった。

取り消し宣言の背景

啓東地区での抗議デモが行われた数週間前に、四川省什ホウ市で市内に予定されていた化学工場建設に対する大規模な抗議デモが行われた。市長は建設の一時中止を約束したものの抗議は収まらず、警官隊とデモ隊が激しく衝突。警官が丸腰のデモ参加者に警棒や催涙ガスで対応する様子や、女性や高齢者を含む市民が流血している状況がソーシャルメディアで伝えられ、与論の圧力で工場建設許可の撤回に追い詰められた。

このデモにより、当局もなかなか強い態度に出られなくなり、王子製紙のプロジェクトにも取り消し宣言がされたのだ。

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