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巨額投資への警戒感

中国の経済界で今最も注目を集めているのが、大型の景気対策が実施されるかどうかということだろう。中国は2008年に起こったリーマンショックからの景気回復の為に、2009年に総額4兆元の資金を投入し公共事業を行なったことで、経済が急激に回復したことがある。

ただし、産業構造の転換が求められていたにもかかわらず、行なった公共事業のほとんどが国有企業だったため、一般の民間企業が割を食う「国進民退」という状況がより強まってしまった。

戦略産業が構造不況に

造船業は「10大産業振興計画」の対象に指定されている戦略産業の一つである。世界の造船業界がリーマンショックによって生産縮小になっている中で、中国は江蘇省や浙江省の民間企業を中心に、競うように生産能力が拡大され、2010年前半には世界一の造船大国となった。

しかし、欧州債務危機により船舶の受注量が大幅に減少し、浙江省舟山市周辺に集中している民間の造船業者の前受金の比率が1割程度まで下がったしまっているという。

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